私は去年1年間、家賃1万5千円のアパートに住んでいた。理由はお金を貯めたかったからだ。
しかし、最終的に仕事から帰宅するのが毎日憂鬱になってしまった。
一生仕事が続けばいい、というとんでもない思考になっていった。
断言する、
安い家賃のアパートはマジでやめとけ。
その理由を説明したい。
1,騒音問題
安い家賃のアパートは得てして壁が薄い。
私の住んでいたアパートも壁が薄かった。
本当に、ベニヤ板かと思うくらい薄かった。
四方八方からドンドンドンドン。
さらに部屋は引き戸だ。引き戸を開けるガラガラという音、引き戸を閉めるバンッという響き渡る太鼓のような音。
毎日イライライライラ!
気が休まる時は無かった。
2,隣人問題
安い家賃のアパートに住んでいる人は変な人が多い(私も含めてだが)
私は両サイドの隣人がとにかく嫌いでしょうがなかった。
左隣のおっさんはとにかくいつも痰を吐いていた。
共用部分の廊下はおっさんの痰で常にベチョベチョだった。
おっさんの玄関の前だけ真っ黒になっていて、これはおっさんの乾いた痰だ。
そして、死ぬほど引き戸を閉める音がうるさかった。
右隣はひきこもりだ。
朝昼晩全く外出している形跡がない。
しかし夜中になると突然大声で叫びだす。
どうやらゲームか何かをしているようで、何かを喋りながらデカい声で笑いだすのだ。
正直たまったものではない。
私は明日も仕事なのだ。
本当に気が狂いそうになった。
3,ずさんな管理
これは不動産屋の問題なのかもしれないが、とにかく管理をしていない。対応が遅い。
私が住んでいたアパートのゴミ捨て場は基本的にいつもゴミが散乱していた。
それだけでなく、燃えるゴミの場所にテレビや自転車や布団なんかが捨ててあった。
基本的に住民のモラルは0。バレないから捨てちまえ精神だ。
私は不動産屋にゴミ捨て場の片づけを依頼したが、2か月待っても何の対応もなし。
その間何度も電話したが、「担当者に対応を急がせます」という一言だけ。
そもそも前にも、共用部分の廊下の電球交換を依頼をした時も3か月くらいかかったのだ。
全く管理する気がない。
家賃安いし、後回しでいいや。みたいな考えなのだろうか。
とにかく最悪だった。
4、ゴキブリ
私は虫が大嫌いだ。
本来ならここに、いらすとや大先生のゴキブリのイラストを張りたかったのだが、気持ちが悪くなってきたので何も貼らない。
私の住んでいたアパートは夏場は毎日のようにゴキブリが出た。
小さい幼虫から大きくて黒いアイツまで……。
勿論対策はしていた。
部屋中にゴキンジャムを撒いていたし、換気扇はシールタイプのフィルターを付け、排水溝の隙間は粘土で固め、エアコンのホースには虫よけキャップをつけた。
それでも出た。
ほぼ毎日。
私は毎夜震えながら眠った。
とにかく辛かった。
引っ越し
心身ともに限界だった私は今年の頭に引っ越した。
次のアパート、家賃は5万円。
まあこんなもんだろう。
そして現在、
超快適……!
勿論完ぺきではない。
隣人は外国人で、1つの部屋に3人で暮らしているためちょっと物音がすることがあるが、それでも全然、許容範囲内だ。
というか、外国人だろうが日本人だろうが、ダメな奴はダメなのだ。
前と比べてなにより違うのが、アパートの住民にモラルがあるということだ。
夜中に騒がない。
ゴミ捨てのルールを守る。
共用部分は綺麗に使う。
人としてのルールがちゃんとここにはある。
ようやく人の世界に戻ってこられたような気がする。
この幸せが長く続くように、それを祈って現在暮らしている。